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ジュリー下戸の歌舞かれて東京

歌舞伎のイヤホンガイド解説員になるのが夢のイチ歌舞伎ファンが書いているブログ

小さく「贅沢」をして積極的に自分を甘やかす話

社会人はつらいよ

こんにちは、ジュリー下戸です。

風邪を引きました。なかなか治らないなーと思っていたら、完治する前に次の風邪を引きました。ずっと咳をしているせいか何なのか、腹筋が割れてきたし、体重も3キロ落ちたし、指も細くなって指輪が落っこちるようになりました。なんだこれ。

贅沢な話

わたしの彼氏は、ぬか漬けを漬けています。丸いタッパーをぬか床として、もらってきた味噌にきゅうりやら人参やらを、冬眠前のリスみたいに、ウキウキしながら埋めます。そして冷蔵庫に貼ったホワイトボードに、食べ頃をメモしておき、その時が来たら掘り起こして、洗って切って食卓に並べるのです。わたしたちはお茶が大好きで、急須も3つ持っているのですが、美味しく漬かったぬか漬けに、好きな急須でいれた美味しい緑茶を合わせるのが、最高に幸せなひとときなのです。

 盛岡で買った南部鉄器の急須によく似たデザインのものが楽天で買える。インターネットにはなんでもあるなあ。

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と、いう話を、職場の休憩時間にしておりましたところ、パートのおばさんに「まあ~贅沢ねえ」と言われました。家で漬物と緑茶を飲むことは確かに「幸せ」だけど、「贅沢」だと考えたことはなかったなあ。でも、丹精込めて作ったお漬物をお気に入りのお皿に盛り、故郷で買った南部鉄器の急須からおだやかに湯気がこぼれる昼下がり...そうか、わたしは家に居ながらにして贅沢な思いをしていたのか、と気づいたのです。

わたしはブログのタイトルに「貧乏暇なし」という言葉を使うくらいお金にゆとりがない人間のくせに(だからこそ?)、「贅沢」に計り知れない魅力を感じます。心と経済面における余裕、そしてほんの少しの背徳感。「わたしなんかがこんなことして、いいのかしら」と、誰にともなく問いかけたくなる、甘美なひととき。普段はぐうたらなわたしでも、その時のために頑張ろうと思える、あるいはこの時に気分がチャージされて次へ踏み出せる、そんなアクションのリストを作りましたので、ご査収ください。

百貨店で化粧品を買う

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百貨店で化粧品を買うのは、ハードルがとても高い。売り場に立つ美容部員たちは、美に関する知識と施術技術を武器に闘う美しき戦士のよう。彼女たちは強いし、めちゃくちゃ化粧品に詳しいし、そして見た目に反して(?)とても優しい。

営業されるのが怖いなら、予め買うものを決めて行ったら良いのだと、ここ数年で気がついた。価格帯や広告の雰囲気などであらかたブランドを絞り込んだら、伊勢丹の化粧品売り場へ直行する。目的があって百貨店を歩くのは爽快だ。手すきの美容部員の女性に「このファンデーションが気になってるんですけど、自分の肌の色に合うかわからなくって」と言えば、親身になって色を選んでくれる。もしファンデの銘柄も絞れないようなら「汗っかきなんですけど」「乾燥肌なんですけど」等のお悩み相談を持ちかける。相談すると、アドバイスをくれる。なんなら、実際にファンデーションを肌に塗ってくれたりもする。

もちろん他の商品もオススメされるだろうけど、無理に買う必要は無い。一式買い揃えてくれるなんて向こうも期待していないんだから、今回必要なものだけ買う。美容部員の女性は、ほんの小さな化粧品を、きれいな紙袋に入れてくれる。過剰包装だ。悔しいけれど、プレゼントをもらった気分になって少し嬉しい。紙袋の中でカタコト鳴る箱の音が、わたしを少し幸せにする。

芸術に触れる

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わたしが歌舞伎を好きなことは、このブログでもさんざん書いてきたので言わずもがなという感じだけれど、歌舞伎の内容ちゃんと分かってるの?と聞かれると微妙なところ。でもさ、例えばの話、Nicki Minajの曲を1回耳で聞いただけでは歌詞を全部把握して意味まですっかり理解するなんて、わたしには無理。知ってる単語はあれど、分からないものの方が多すぎる。


Nicki Minaj - Starships (Explicit)

このサムネ本当にかわいい

でも彼女が歌ったり踊ったりするエキセントリックなパフォーマンスは、なんだか見ていたくなるじゃない。歌詞や彼女のバイオグラフィを読んだら、また違った見方ができるじゃない。「よく分かんないけど綺麗/かわいい/かっこいい/元気出る」の「よく分かんない」部分を解明していくのはとても楽しいし、理屈抜きの直感で「これ好き」って思えるものはやっぱり大切にしたい。

ビジネスマンへの歌舞伎案内 (NHK出版新書 446)

ビジネスマンへの歌舞伎案内 (NHK出版新書 446)

 

 歌舞伎をもっと気楽に観ようよ!と指南する成毛さんの書籍。

わたしは印象派ナビ派の絵画が好きで、たまに美術館に足を運ぶ。この時期の作品には時々ジャポニズムの影響が見て取れて、自分の暮らすこの国とその絵に繋がりを感じて不思議な気持ちになる。それに、今は亡き画家が重ねた、ボコボコとした筆の跡を見ていると一瞬タイムトリップした気持ちになる。イヤホンガイドで、この作品が生まれたときの時代背景や画家の暮らしぶりを知ると、また見方が変わって面白い。気に入った作品は、椅子に座ってじーっと見てもいいし、あまり興味の無い作品はスルーしたって良いのだ。好きな作品をじっくり眺めて、目をハートにしているその時間が、そりゃもう、まことに贅沢なんである。

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来年のお楽しみ。「ナビ派」と銘打った展覧会は日本初。待ってました!

いつもより1000円高いランチを食べる

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月に1度くらいの頻度で、母と遊ぶ。気軽に「遊ぼうよー」と誘える友人がいないのもあるし、その友人にあたるのがたまたま母であった、というのもある。銀座のホテルとか、六本木の路地裏の人気店とか、日本橋の地下にあるイタリアンとか、とりあえず「小洒落た店で、ちょっといいランチを食べる」のが、いつの間にか恒例になっていた。わたしはお酒を飲まないので、良いとこのディナーはお高すぎるし「ワインも飲まずにすみません...」という気分になって「その分食べますから許して...」とついつい頼みすぎる傾向にある(ひどい)。贅沢な思いをしても、なんだか心にモヤモヤが残ってしまうのだ。

その点ランチは良い。2000円くらいで、素敵なコース料理が食べられるし、お酒を飲まなくても後ろめたくならない。それに、本当に大切な人を招くレストランを用意しなくてはならない時の、下見にもなる。今までその時が来たことはないけれど「何かの記念にまた来よう」というお店の候補を何軒か持っていると、保険となってちょっと安心できるのだ、不思議なことに

ちょっといいレストランを予約し、名前を言って、サッと席を案内されたときの気持ちよさったら、たまらない。「本日の魚料理は何ですか」と聞く時のワクワク感、焼きたてのパンのふかふかした食感、香りのよいオリーブオイル...プラス1000円の贅沢をする価値はある。めちゃめちゃ気分良くなる。めちゃめちゃ。

先日行って美味しかったレストラン。ランチはパンが食べ放題。お肉もお魚も美味しかったけど、席に置いてあるオリーブオイルが美味しすぎて感動した。買って帰りました。

贅沢は敵か

気軽にできる贅沢、例えば他に何があるでしょう。家のお風呂の何倍も広い銭湯で、四肢を伸ばして肩まで湯に浸かる?贅沢ですね。長距離移動はお尻が痛くなっちゃうから、思い切ってグリーン車で快適な旅?贅沢~ブックオフで本を5冊買って、家で一日読書三昧?最高の贅沢...。「楽しい」「綺麗だなあ」「気持ち良い」「美味しい」という、自分に心地よいもののためにいつもより、時間と少しのお金をかける小さな小さな贅沢が、少しずつわたしの支えになっていきます。あー、この時のために頑張ってる!って、ほっぺたがゆるゆるになる時間が、繁忙期と風邪で痛めつけられた自分には一番必要な気がするのでした。

 

ジュリー下戸でした。ありがとうございました。