ジュリー下戸の歌舞かれて東京

歌舞伎のイヤホンガイド解説員になるのが夢のイチ歌舞伎ファンが書いているブログ

シャクヤクを愛でに愛でた1週間の話

こんにちは、ジュリー下戸です。

わたしの家では花瓶が2つ常時稼働しており、そこに買ってきたお花を生けています。お花のある生活が楽しすぎて、以前もお花にまつわる記事を2本書いています。

(いまだに少しずつスターがついたりする、隠れ人気記事)

で、今回は「お花記事」第3弾。シャクヤクを買うと一週間がこんなに楽しいのだということを記録しておこうと思います。シャクヤクは、ボタン科のお花で、根っこに鎮静作用(ほか)があることから「芍薬」という名前がつけられていますが、美人の例えで「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉にある通り、まあ美しいお花なのです。初夏の花なので、店頭に出るのはだいたい5月~6月くらい。

シャクヤク、美しいんですけど、油断をすると大変なことになります。

ちょっと目を離した好きに満開になる。そして、

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散り方がえげつない

つぼみから徐々に咲いていくところをじっくり楽しみたいのに、1分で満開、1晩で爆散なんて、寂しすぎます。今まで何度もこの悔しさと寂しさを味わってきたので、今回は「じっくりシャクヤクの成長を追うぞ!」と決意新たに、お花に詳しいフォロワーさんのアドバイスを実践することに。

  1. 花瓶の中に浸かっている葉っぱをすべて落とす
  2. 花瓶を涼しい場所に置く
  3. できるだけ毎日花瓶の水を替える

レッツ・シャクヤク・ウォッチ!!

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最初の状態はこんな感じでした。

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かたくなに閉ざされた蕾。きれいな丸い形をしています。撫でるとすべすべ(撫でた)。なんだか卵のようにも見えますね。アドバイス通り、花瓶に浸かる葉はすべて落としているので、とてもシンプルな見た目。

 

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数時間後。花びらがちょっとばかし持ち上がったのが分かります。ちょっと花びらがつやめいているのは、お花の蜜!触るとぺたぺたします。カチカチで卵のようだった蕾も、触るとちょっとフカフカとしてきます。

 

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翌朝。がく(蕾を包んでいる緑色の固い部分)が開いて、蕾もだいぶ膨らんできました。初めに開き始めた花びらが、元気よく持ち上がっています。水をぐんぐん吸っているのが分かり、面白いです。水を入れ替え、この日は出かけます。

 

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だいぶ咲いてきました!ちょっと開きかけくらいの方が、ザ・シャクヤクという感じがして素敵だなと思います。プレゼントするなら、これくらいが良いかも。花が開く時、一番はじめに開き始めた花びらがずっと先陣切っているのがかわいくて仕方ありません。

そしてこのあたりでふと気づくのですが、

 

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花、でかくね?

 

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花が大きく咲きました。やっぱり重かったようで、顔をこちらに向ける形で咲くようになりました。花びらの開き方といい、ちょっとのぞいたおしべといい、本当に素晴らしいデザインだなあ...と見とれずにはいられません。

 

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わたしが花を買うようになったのは、山内マリコ先生がエッセイ集「お買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて」の中で、

前略)でもちょっと外出したときに、なにか買って帰りたいという気持ちは抑えられない.......。

そういうときは原点に立ち返って、花を買うことにした。たいていの花は雑貨より可愛いし(中略)

前は花を買うとき、すぐに枯れちゃうんだからもったいないなぁと渋る気持ちがあったけど、雑貨を買う代わりにお花を買っているんだと思うと、なんだかすごく、いいことをしている気分になる。心の隙間は、花で埋めるに限る。

P186「お花作戦~雑貨病の克服~」

と書いているのを読んだからでした。そうなのです。「たいていの花は雑貨よりかわいい」。品種改良だのなんだの言っていたらキリがないので無視しますが、やっぱりお花って、とても美しいなと思うのです。

このシャクヤクの、回転する銀河のような花びらの配置、じっとこちらを見ているような存在感、吸い込まれそうな中心部、などなど、息を詰めて間近で見ていても全く飽きません

 

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シャクヤクが開いていくさまを記録しました。ああ~~~、なんて美しいのかしら。ちなみに、シャクヤクの蕾は2本300円で買いました。こんなの、生きる芸術品といっても過言ではありません。刻一刻とゆっくり姿を変える、有限の芸術品。においを嗅いだり、しっとりとした花びらに触れたり、水を替えたり葉にこぼれそうな蜜をふいたり、文字通り、シャクヤクを「愛でる」日々。

 

しかし、お別れはやってきます。

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シャクヤクを生けてちょうど7日目の夜、帰宅したら爆発していました。がくだけ残して、花びらもおしべもめしべも、すべて飛び散っていました。花びらはまだ、指に吸い付くような湿度があって、ドキッとします。

この豪快さがたまらないのです。潔い。だからシャクヤクはやめられない

生き方の一例として、情熱的で全力なシャクヤクは本当に素敵です。シャクヤクの花びらをちりとりで集めながら、いつか「シャクヤクのような人」だと言われたいなと、しんみり思うわたしなのでした。

 

もうシャクヤクの季節は終わってしまいますが、機会があったらお迎えしてみてくださいね。

ジュリー下戸でした。ありがとうございました。