ジュリー下戸の歌舞かれて東京

歌舞伎のイヤホンガイド解説員になるのが夢のイチ歌舞伎ファンが書いているブログ

歌舞伎ファンになってからの江戸東京博物館が夢の国すぎる

こんにちは、ジュリー下戸です。

先日、「江戸東京博物館」に行ってきました。両国国技館のそばにある、江戸時代をメインに東京の変遷を勉強できる博物館です。存在は知っていましたし、行くチャンスも何度かあったのですが、なんたって「江戸に興味をそそられない」わたしには、入場料がもったいない。

そんなことを考えていました。歌舞伎を好きになるまでは
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行くよね。

歌舞伎を観るようになってから、江戸時代に関する書籍を読むようになりました。時代背景が分かると、きっと世話物(市井の人の生活を描いたお話)ももっと楽しく感じるようになる気がしたのです。

そして、博物館の存在を思い出したというわけです。もしかして、ちょっと江戸をかじっている今のわたしにはメチャメチャ楽しいのでは!?という理由で、休みの日に母を連れ出し、両国へ向かいました。

結論として、本当に「歌舞伎ファンのディズニーランドや...」と唇をかみしめる羽目になりました。楽しすぎたので、いかに楽しかったか記録しておきます。歌舞伎ファン目線です。行きたくなった人は、一緒に行きましょう

当時の劇場が再現されている(原寸大)

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テンションいきなりMAX

常設展へ入るなり、劇場・中村座が再現されています。なんと原寸大!!これはテンション上がる。わたしの身長が160cmですから、この大きさお分かり頂けるでしょうか。歌舞伎座とはまた違った「ザ・芝居小屋」という趣がワクワク感を煽ります。一方で「こんなに木ばっかりで、火事になったらどうするんだ...」という心配も(そしてやっぱり火事で焼失してた)。

中村座といえば、今度の6月に名古屋で8年ぶりに「平成中村座」ができるのです。1か月限定。8年ぶりって!!行きてえ~~~!!!!!

 

歌舞伎音楽の楽器に触れる

さんざん写真を撮った後は、中村座の中に侵入。

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歌舞伎音楽に使う楽器がずらーり!!!普段黒御簾の中に隠されている楽器を、実際に手に取って、鳴らして良いのです。鼓も打っていいし、太鼓も叩いていいし、銅鑼をうってもいいのです。天国かよ。(※ボランティアのガイドさんと一緒でないと入れません)

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これ、何だと思います?うちわの裏に、ビーズみたいなのがひもでくっつけてあって、うちわを振るとバラバラジャラジャラと鳴るのですが、これで雨の音を表現するのですって。屋根や傘にあたる雨粒の音に、たしかに似ている。そして、結構音が響く。劇場全体に聞こえるように、いろいろ工夫してたどり着いた形なのだろうなと感動しました。ほかにも、貝と貝をゴリゴリすり合わせると「ゲロゲロ」というカエルの鳴き声に聞こえたりだとか、鈴虫のような音を鳴らして「蝶が飛ぶ様子」を再現するとか、アイデア楽器がたくさん。すごいよな...蝶の「ひらひら」っていう擬態語を表現するのだもの。
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わたしのテンションの高さは腕のブレでお察しください。

役者が入場する時、立ち回りの時、見得を切る時など、歌舞伎に欠かせない附け打ちもできます。かなり大きい音が出るのですが、脳内で歌舞伎を再生しながらバタバタバタバタ.......バーーーーッタリ!!「お姉さん楽しそうですね」って、ボランティアの方に苦笑いされました。いいの。楽しいもの。ここでしかできないもの。

附け打ちを仕事にしてらっしゃる方のツイッターアカウント。いつも見ています。この方のインタビューが載っているページも見つけました(「「附け打ち」という職業」/一般社団法人日本音響家協会公式ウェブサイト)。ううう~、奥が深い。

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妄想。

これは、劇場のジオラマ。見えづらそうな座席だなと思いつつ、こんな素敵な場所で歌舞伎を観たらどんな気持ちになるんだろうとウットリ思いを巡らせたり。

「歌舞伎」の立ち位置は、今ときっと違うものだけれど、わたしが江戸時代に生まれていても歌舞伎を好きになっていただろうか。

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助六の舞台を表現した展示。歌舞伎座さよなら公演の、團十郎さんの助六の名乗りを聞ける。かっこいい。

あ、絶対好き(確信)

触って楽しい江戸文化

江戸東京博物館の中は「触って良い展示」がたくさん!!わたしが行った日は平日だったので、心置きなく展示を体験しましたし、写真もバッチリ撮れました。GWはすごいことになっていそうだなあ。

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なんか勝手に回転する

これは、(まとい)!「火消し 浮世絵 - Google 検索」でググると8割型持っている、あのイカみたいなやつです。浮世絵の火消したちは、みんな軽々かついでいるように見えたのですが、実際のところ重さは15~20kgくらいあって、持ち上げた瞬間ハア?って思いました。当時も、火消しの中で一番威勢が良くて力持ちな人が纏持ちに任命されていたようで、火事が起きている風下の家にあえて登って纏を掲げていたそうな。「この纏を燃やされたくなかったら頑張って消せ」ということらしい。

いやいやいやいやいやいやいやリンク先の中村芝翫さんイケメンすぎません?というか江戸の火消って本当に良いですね、わたしが町娘だったら間違いなく火事場に駆けつけて消火活動を見守りますわ。タトゥーも最高にかっこいい。痺れる...。
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意外と広いけど、これを人に運んでもらうのを想像すると、間違いなく酔う。御簾開けて吐く。

籠にも乗れます。大柄な外国人男性がウキウキ乗り込んで「僕でも入れた~!!」とニコニコしていてかわいかったのですが、中って意外と広いのです。天井も高め。静止しているときは、こんなかんじで悠長に手なんか振れるのですが、いざ運ばれるとなるとちょっと大変そう。
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この桶の中には、人間のウン〇がギッチリ詰まっています(という設定)。本当にウ〇チが入っていたらこれだけ重いよ、という再現展示なのですが、ごらんの通り全く持ち上がらないレベルで〇ンチを詰め込んでいる。というのも、江戸時代はこれらが大切な肥料として、農家などはお金を払って買っていたのだそうです。でもこれ、いくら桶に蓋しているとはいえ、絶対臭いよね...。

映画「オデッセイ」で、ポテト栽培するときの肥料として乗組員の便を使用していたのを思い出しました。

江戸を学ぶと東京が楽しい

江戸について勉強すると、東京暮らしがちょっと楽しくなります。通りの名前、駅の名前に、江戸が残っている。街のいたるところに隠されているので、東京で暮らしながらまるで宝探しのように江戸要素が見つかります。わたしが江戸に興味をそそられたのは、歌舞伎ファンになったからでもあるし、東京に住んでいるからというのもあるかもしれません。

江戸はスゴイ (PHP新書)

江戸はスゴイ (PHP新書)

 

図解もたくさん、江戸初心者に優しい一冊。読んでから行ったら楽しさ倍増でした。

江戸東京博物館では、すごい頻度で江戸にまつわるイベントが開催されており、絶対に参加したいので自分のシフトとにらめっこしているところです。勉強会などが開催されていると、常設展でも「何度でも行こう」と思えるから良いですね。なんて元気な博物館なのだろう。うう...友の会に入ろうかな...。

 

そういえば 清澄白河にも、江戸に関する展示をしている資料館があって、先日行ってきたんでした。

こちらも楽しかった~!!展示なのに、朝がきて夜がくる。夜の江戸を歩くのは結構ヒヤヒヤするのです。どこかで猫が鳴いている、江戸の生活にひっそり入り込める独特な展示が本当に面白い。江戸で迷子になりたい人はこっちがおススメ。

 

ボランティアさんもお客さんも、子供も大人も観光客も日本人も外国人もたくさん。展示は充実。イベント盛りだくさん。絶対また行くぞ!

 

ジュリー下戸でした。ありがとうございました。

(タイトルの「夢の国」について、「ディズニーランドは『夢の国』じゃなくて『夢と魔法の王国』だし、なんならディズニーシーは『冒険とイマジネーションの海』やで」というツッコミはなしの方向で!)