ジュリー下戸の歌舞かれて東京

歌舞伎のイヤホンガイド解説員になるのが夢のイチ歌舞伎ファンが書いているブログ

初めて「作家さんのイベント」なるものに行ってきました

こんにちは、ジュリー下戸です。

突然ですが、わたしは特定の芸能人のファンを名乗ることが少ないです。そもそもあまりテレビを見る方ではないので、「好きな芸能人は?」という質問には、そういうことを聞かれるようになった小学生のときから、ずっとずっと困らされてきました。今でこそ「ファンです」と言える好きな著名人もできました(平沢進、芸人のオードリー)が、ここ数年でとうとうわたしにも「好きな作家」なるものができました。山内マリコ先生です。

ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)

ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)

 

 わたしが初めて山内マリコ先生に出会った作品。単行本が出版されて、割とすぐ手にとりました。ド田舎と呼ぶには栄えている、でもとても都会だなんて名乗れない地方都市を舞台に展開していく物語は、同じく地方から東京へ出てきたわたしには他人のこととは思えず、成人式のときに学校一モテていた男の子と再会したときのなんとも言えない気持ちを思い出したりしてウワーッとなりました。いままで誰にも言えず心のうちにしまっていたモヤモヤした何かを、軽やかに文章にしてくださった(おこがましい)という点において、勝手に「先生」呼びしてお慕いしている方なのでした。先日発売した新著も、予約して発売日にゲットしましたぞえ。

買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて (文春文庫)

買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて (文春文庫)

 

 そんなある日、山内マリコ先生のツイッターを拝見していたら、

サービス業のわたしが、たまたま、本当にたまたま、なぜかお休みを頂けた土曜日に、先生がイベントをやるだとーーーー!!!??これは行かねばなるまい。どうやら、予約制ではなく整理券制らしいし、直接先生に愛を囁くチャンスではないか。「わたしの気持ちを代弁してくれてありがとうございます、心のモヤモヤを晴らしてくれるあなたはわたしの女神です」と。

伊勢丹の地下で愛を叫ぶ

そういえば「作家さんのイベント」なるものに参加するのは、生まれて25年経って初めてのことなんでした。何を持って行ったらよいのか、何を着たら、どれくらい前に行っていいものなのか、すべて謎です。とりあえず、サインをしてもらうための書籍だけ忘れずにバッグへ忍び込ませて出かけました。

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アーバン・リサーチで買った深い緑色のニット、ZARAのスカート、新著の中で「長すぎる長靴」の代表として描かれたハンターの長靴(!)、ユナイテッド・アローズのトレンチコート。ポイントは、猫を愛する山内先生の愛猫チチモちゃんをイメージしてチョイスした、ツモリ・チサトの猫ポシェット。これが、全然物が入らなくて、とりあえず文庫本とリップとPASMOを入れたらもうおしまい。財布はトレンチのポケットに。こえーよ。でもかわいさには代えられないのでした。

13時から整理券が配布され、14時まで館内をぶらぶらして待つことに。会場であるお伊勢丹の地下に広がるビューアポのいい香りにあてられて、なんだかいい気分になっているところへ、

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伊勢丹の館内放送で山内マリコ先生のお声が!!!!!かわいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

大興奮のまま、席について先生の登場を待ちます。ちなみにイベントものは初めてというだけあって、わたしは今まで生の「作家さん」という方にお会いしたことがありません。もう、ドキドキです。猫ポシェットを抱きしめていると、先生登場。

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かわいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(2回目)

噂のリトル・ブラック・ドレスだーーー!!と感動。小さいアクセサリーと時計で、こぢんまりとした装い、めちゃくちゃシックで素敵...と震えました。そして思っていたよりずっと華奢でキュートで、おったまげたのでした。

トークのお相手である菊地成孔さんは、新宿へ住居と事務所をかまえるミュージシャンにして大のデパート好き、伊勢丹オタ。ちょっとでも時間があけば伊勢丹へ行き、館内をウロウロして出ることで精神を浄化しているそう。この菊地さんの、ほとばしる伊勢丹愛(というか信仰、崇拝)がヤバイ。それにお話がめちゃくちゃ面白くて、ぐいぐい引き込まれる。山内先生も「伊勢丹に参拝(来店)」なんてノリノリで、トークショーといいつつ話し手はほぼ菊地さんという状態。

菊地さんがはっとして「まずいよ、俺しかしゃべってないよ、今日は山内さんのファンのみなさまばっかりでしょ」と言うも、山内先生「いいんです!!」とバッサリ。潔い。そして観客であるわたしたちも、

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先生と同じ気持ちです!!!!(全員がそうというわけじゃないだろうけど...先生のお話をもっと聞きたかったという声も聞かれたし)

でも、自分の好きなものについて熱く語る人って素敵だし、そういう方のお話ってまず面白いし、愛の対象がお伊勢丹だし、もう「聞かない」選択肢がないよ???と思いました。すごくすごく面白かった。

ツボだった話

  • 化粧品フロアを眺めていると50分経ってる
  • 靴を選んでいる女性の姿を見るのが好き(それ女性が一番求めている男友達ですよ by山内先生)
  • ビューアポの空気、やばくないですか。香りもそうだし、何より制服!近未来!
  • メンズ館じゃなくて本館が好き
  • 美人はやることが怖いよね、俺はそんなことはしない(2回)
  • 伊勢丹には行かなくなった、で話が終わるのすごい
  • 何を買ったかでその人の価値観や人間性が分かる
  • 今の時代に、このような書籍が出版できて、そして面白いというのがすごい(ブログとかでみんなやってるから)

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タイムキープの指示をそのまま読みあげて「あっ」てなっている先生がかわいいにもほどがあり、静かに悶絶しました。

トークショーのあとは、サイン会です。なんということでしょう、割とみんなじっくり話をされている!!!サインを書いて、握手して、ハイさよなら~とかじゃない!!しかも「あっ!いつもありがとうございます」とか言われてる人いる!本の感想でめちゃくちゃ盛り上がってる!ヤバイ!わたしの想像していたサイン会よりうんと和やかだ!!

順番を待ちつつ、とりあえず先生にお伝えしたいことをまとめるわたし。緊張の一瞬。

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しどろもどろで、なんとか「自分が思っていたこと(そして誰にも言わないでいたこと)を先生が作品で書いていることが嬉しい」ことを必死こいて伝えました。先生はサインを書く手をとめ「あっ!それ、思いますよね~!!」と笑顔。う、う、うれしい。最後は優しく握手をしてくださり、あまりの嬉しさにわたし「(銀座に行かれることが多いようですが)また新宿来てください」と新宿のヌシのようなセリフを吐く。謎。

なんだか、もう、嬉しくて嬉しくて、どっかに傘を忘れたのにも気が付かず、長靴のくせに軽やかな足取りで帰路についたのでした。

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そして意外、と言ったら失礼かもしれませんが、女性の買い物ログ的な書籍のイベントで会場もお伊勢丹ということで「おそらくほとんど女性ファンなんだろうな」と思っていたんですね。が、いざ会場へ行ったら3分の1くらい男性。みなさまオシャレだし、ウヒョー!負けてらんねえー!(?)という気持ちでした。(画像はイメージです)

結論として、イベント、むちゃくちゃ楽しかったです。次に行くときはちゃんとお話したいこと考えておこう、という反省。また機会があれば行きたいです...!書籍の後日談や裏話を聞いた後で、読書に深みも増すってもんです。いい経験をしました!山内マリコ先生、菊地さん、素敵なひとときご馳走様でした。

ジュリー下戸でした。ありがとうございました。